ナポレオンと東条英機(9) 大陸封鎖令・大東亜会議
ナポレオンと東条英機(9) 大陸封鎖令・大東亜会議
一度走り出し歴史は元には戻らず、ある一定のところまで進んでしまう。ナポレオンの時にはナポレオンが皇帝になり(矛盾している)、ヨーロッパ全土を獲ったのに海戦で勝てなかったので、大陸封鎖令でイギリスに対し、それを守らないロシアに進出して敗れるというところまで行った。
日本は、人種差別主義都の対決のために戦争が続き、必然的に軍部が力を持ち、白人側に寝返った中国に日本寄りの政権を作り、初めての有色人種の国際会議を敗色濃厚となった1943年に開催する。
その大東亜会議では日本が1918年のパリ講和会議から主張してきた「人種差別撤廃」、「諸国民の独立」、「自由貿易」が唱えられた。
大きな正義と部分的な矛盾が同時に進行しながら激しく時代が変わっていったのである。日本人の中にはもともと反日教育を受けたということもあるけれど、日本軍の一部の独走や、どこかに書き付けてある日本の悪意を示すような文章を喜ぶ傾向がある。
歴史は相矛盾したことを含みながら流れていく。それはまさに古い時代と新しい時代が混合しているからでもある。小さいことに気をとられては大きな流れを見失う。
(平成27年8月12日)
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